SKiCCO REPORT

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松浦亜弥、メロン記念日「松浦亜弥コンサートツアー2005春 101回目のKISS〜HAND IN HAND〜」ハーモニーホール座間(19:00-)

 この一枚だけ手に入ったので参加。行く前は不安の方が大きかった。ここのところ、よくも悪くも「普通」の曲ばかりだったので。でも全部杞憂でした。今年……いや、ここ一、二年くらい、過去のあややのツアーも含めて、これほど心底楽しかったことってあったろうかって思うくらい素晴らしかったです。ぶっちゃけ今は手放しで喜んでます。ワンハーフだったりとか、ヒットシングルがメドレーだったりとか、ビデオ上映で流れが切られるとか、過去に指摘され続けてきた「欠点」も解消されてました。観る前は「なんでいまさらゲストがいるんだよ。しかもメロンって松浦と一番食い合わせ悪そうじゃん」とか思ってたんですが、実際のステージは双方のプロフェッショナルっぷりを堪能できるものでしたし、全体の構成としても良かったので、決してマイナス要因にはなってないと思います。
 今回は、上記の点と、あとオーロラヴィジョンが無いってのも俺は良いと思いました。おかげで、照明はあややだけを的確に照らしてくれるので(あややを中心として、の意味)。オーロラヴィジョンがあると、アレ自体が光を放つものだけに、逆光っぽくなってヤなんですよ。本人がオーロラヴィジョンの前に立った時を想像していただけるとわかるかと思いますが。ああいうのはアリーナやスタジアムとかだけでいいと思います。できれば本人が立つような場所には置いて欲しくないし。で、今回はオーロラヴィジョンが無かったことに加え、シンプルなセットの分、構成や展開にいろいろと工夫があって、まさに“楽しい時間はあっという間”でした。
 様々な面で、アイドルのコンサートってこうだよなってことをたたき付けられた気分です。心地いい。この時代に、そして俺もこの歳になって(笑)これだけのステージが観れることが嬉しいです。
 ステージは幕が下りた状態。メロン大谷(誕生日らしい)の影アナのあと、徐々に暗くなっていき、幕の外に付けられたバリライト風照明がそれっぽく会場内を照らすとともに、ユーロっぽい曲が流れ出す。それをイントロとして「Yeah!めっちゃホリディ」からスタート。幕が開いてあやや登場。ピンクっぽいフリフリドレスに身を包んだあややは、高々とピンクのジュリ扇をかかげてました……ってまた♂がポップジャム見て思い付いたのかよ!と思ったんですが、PJじゃジュリ扇使ってなかったな。ははは。めちゃホリに関しては、スタンダードな振り付け。
 続く「GOOD BYE 夏男」では煽りまくり。とにかく、ぐっばっぼーって言わせないと気がすまないらしい。「こえがちーいーさーいー」などとわざと不満そうに言う。あややに何らかの思い入れが無いとムカつくかもしれない(笑)。フリは前ツアーで見れた波動拳ヴァージョンとは別ヴァージョンだったような。
 さらに続けて「ね〜え?」、アップテンポ3曲をいきなりオープニングからノーブレイクでってのは、アイドルのコンサートでは「あたりまえ」だったんですが、最近はあんまし記憶に無いです。まだ3曲目なのに嬉しくてビリビリきてしまう。
 MCも短めで、真っ白いワンピドレスに速替えしたあと、スタンドマイクを取り出して「ずっと 好きでいいですか」両手を使うことでさらにエモさとドラマティックさをさらにアップ。途中から手持ちマイクに。そして「渡良瀬橋」。今回は衣装替えもいつもどおり(以上に?)多かったのですが、若干間があくことはあっても、うまく構成でつないでたように思います。ピンのアイドルちゃんが、バックバンドもダンサーも無しで、もちろんしょーもないビデオ上映も無しでちゃんとやるってのは、アイドルのコンサートとしてはあたりまえの事とはいえ、大変だろうけどとても良いことだと思います。
 実質、唯一のMCタイム。妹の話をしだしたので、いつものくせで「いもうとだいすきー」とかぼそっと言ったら、他の客にはスルーされたのに、本人に拾われてしまいました。「聞き捨てならないなあ」だって(汗)。気の利いた返しができずに申し訳ないです(そういう問題かよ)。あとMCといえば、家族の話(家族とミキティの話しかねえのかよツッコミは無しの方向で)になって、家事の話が出たのですが、ファンですら「松浦に家事なんてできるわけねーじゃん」と思ってるという小ネタがありました(笑)。
 次の曲が「ナビが壊れた王子様 (LOVE CHANCE)」やったー!やったー!やっと聴けたよ〜!もうおなかいっぱい胸いっぱいですよ。FCイヴェント行けなかったんで二年越しか?ようやく聴けましたよ。もうこれが、絵にも書けないじゃなくって文字にできないすばらしさ。白馬に乗ってる王子様!白馬に乗ってる王子様!ヤヴァいよ!ってこれじゃなんだかわからないっすよね(^^;
 続く「奇跡の香りダンス。」はメロン記念日の4人で。フリの完コピっぷりに当然とは言えやはり舌を巻く。これだけワンハーフだった気がする。そして「赤いフリージア」は前サビだけ歌ってあややと交代。真っ赤なフリージアドレスでした。MCでは“やるなら自分の曲として”みたいなことを言っておりましたが、こちらもさすがです。
 このあと、久々にメロン記念日とのツアーということで、“以前はできなかったこと”といて、「ドッキドキ!LOVEメール」を5人でアカペラで披露。
 メロン記念日コーナーでは「肉体は正直なEROS」気のせいか、逆光で見にくかったような照明だったような。「This is 運命」ではやっぱり盛り上がってしまう。ぶっちゃけるとメロン記念日って興味ないんですが、それでも盛り上げられてしまった。ちっちゃい運命とかやっちゃった。ライヴは楽しいなあ。
 あやや再び登場、withメロン記念日で「恋愛戦隊シツレンジャー」これもどうでもいい曲だと思ってたんだけど、ライヴで聴くと全然印象違いますね。余談ですが、EROSの衣装ではアレなのか、メロンの4人が金の陣羽織みたいなの羽織っててかっこよかったです。柴田とあややが並ぶとどう見ても柴田の方が若いです・泣
 ここでひとまずメロンコーナー終わり。
「桃色片思い」最後のサビ前でブレイク、しばし間をとって楽しい?だか盛り上がってる?だかそんな言葉。盛り上がってないわけないじゃないですか・笑
「LOVE涙色」かつてのカクカクダンスがあんましなくて新鮮でした。
「I know」〜「絶対解ける問題X=(はあと)」いやあ、今日のセットリストは異常……、いや、これが普通であたりまえなんだよ。これがアイドルのコンサートだよ文句あっか!そういや「絶対解ける問題」のイントロは、コーラスの「ワォ!」って声が抜いてあった。客に叫んで欲しいんだろうなあ。オーロラヴィジョンに字幕出して読ませてたのとはエラい意識の差だ。今日オーロラヴィジョン無いし。やっぱこういうステージってのは金とかも大事なんだろうけど、人が創るもんだよなあ、だから意識って大事なんだよなあって思った。俺は嬉しいよ。
 本編最後は「YOUR SONG 〜青春宣誓〜」。ゆっくりじっくり歌う……んだけど、床が上昇していく。かっこいい。セットも桜一色に。どでかい桜の木まで出て来ました。仕組みは単純かも知れないけど、このタイミングでこれをやるとか、なんつーか、こういう構成の妙みたいなのは、全体を通じて感じました。
 やはりみんなタカまっているのか、アンコールの立ち上がりも早い。去年とえらい違いだ。「大谷」って書いてあるサイリウム文字や大谷ちょうちん持ってる人もがんばってる。
 アンコール。メロン記念日と一緒に「シャイニングデイ」。相変わらずノリがENDLESS RAINだ、とか思ってたらやっぱりサビ大合唱プレイ。文字どおり客席に耳を傾けるあやや。野郎どもが低い声で「おーしゃいーにんでー」って言ってるのが無気味だったのか「1オクターブ上!」やってみた。つらかった(笑)。
 オーラス。自分が最初に人前で「100回のKISS」を歌った時の話。本人的には覚えてないのが悔しい。“頭ン中真っっっっ白!”になったらしい。それが悔しかったらしい。それが今ではMCもできるようになってます今後もよろしくみたいなMC。このへん客から間の悪いツッコミ多し。
 そして「100回のKISS」ふたたび床が上昇。ラストのサビ部ではオケが止まって、そのまま独唱で歌い終える。歌い終えたあややは、体をまっぷたつに折っておじぎ。そのまま床が下がっていきます。顔を上げたあややの表情は、安堵感とも満足感ともとれるようなとれないような。とにかく素敵でした。あらためて左右のお客さんにごあいさつ。

 終演後も客席はもうひと盛り上がり。ステージが素晴らしいと余韻も大きい。アイドルのコンサートってこうだよな。ただし最近は三本締めではなくサッカー風の「あやーやさいこー(パパンパパンパン)」でしめるらしい。時代を感じる・笑