SKiCCO REPORT

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アイドルの品格

ここのところ、自分はアイドルに何を求めているのか、アイドルの何が好きなのか、よくわからない時期が続いていて、心がさまよえる湖状態だったりしてたんですが、最近、もやが少しずつ晴れるように、自分が好きで足を運んだアイドルの魅力的な点と点を結んで線になったように、じわじわと気づいてきました。
アイドルには品格が必要なのではないか、私は品格のあるアイドルが好きなのではないかと、気づきはじめました。
品格、と言葉にすると堅苦しいし、なんか偉そうだし、だからあまり今まで使わなかった表現ですが、もうちょっと柔らかい言葉がどうも思いつかず、やはり、アイドルには品格を持っていてほしい、という言い回しになるでしょうか。
アイドルとして人前に出る、ステージに立つ、その時に、最低限の礼節というか、芸事に真摯に向き合う姿勢は、持っていてほしいのです。それは決して精神論ではなくて、目に見える部分で、です。
礼節と言っても何もそんな大げさなことではなくて、例えば、お辞儀一つ、登場してくる時の歩き方、言葉遣い、他のメンバーの話を立って聴いてる時の姿勢、小さいこと細かいことを丁寧にしているかどうかが、大切なのではないかと思うのです。自己紹介や曲紹介を明瞭にやる、曲が終わった後のわずかな時間に残心をしっかりする、そういうひとつひとつの積み重ねが、良い印象となり、素晴らしいステージを成り立たせているのではないでしょうか。
最近は本当に“アイドル”が増えてきました。これだけ増えてくると、残念ながら、品格に欠けるというか、雑にやってるなあと感じる人達もいなくはないです。それらの人たちがアイドルと見なされてしまうのは、アイドルにこだわり続けてきた人間としては、あまり愉快ではありません。
私もいろんなアイドルを観ますが、そういう雑なのを観た時はレポも書きません。さっさと忘れたいからです。
そういう経験から、アイドルがアイドルであるために重要なのは、何気ない所作にも現れる品格なのではないかと思ったのです。それは何よりも、歌や踊りの技術よりも大切かも知れません。
そういうことができてない、周りの大人も気づけない指摘できないってことは、そういう所なんだろうなあと推察します。雑な仕事してるなあって。
これからも、品格のある、素敵なアイドルが活躍してくれると嬉しいですし、そうじゃない所に“アイドル”は名乗ってほしくないなあと思います。