ドロシー初の全国ツアーの東京公演に行ってきました。
まず、オープニングアクトのParty Rocketsが「初恋ロケット」など2曲を披露。
一度客電が上がった後再度暗くなって、「飛び出せ!サマータイム」の衣装でドロシーの登場です。
「HAPPY DAYS!」「never stop again!!」と、先月のリリースイヴェントを思い出すような2曲からスタートしました。そのときはまりちゃん(高橋麻里)が休みだったので、本当に5人のドロシーを久々に観るなあと感じました。
自己紹介。みもりん(富永美杜)が久々に名前の由来(仙台の杜に美しいで美杜)を説明したり、こうみん(早坂香美)の、社会じゃなくてこうみんですを聞けたりしました*1。ダーリー(白戸佳奈)はやっぱりYES!ボス!の唱和でした(笑)。
次の曲はスタンドマイクで。「ナミダよりもずっと速く」そしてハットを用意して「Hey boy! Hey girl!」みもりんがうまくハットかぶれなくて気にしてたようにも見えたり。続いてマイクスタンドを片付けて「臨戦態勢が止まらない」これを聴くと、ドロシーは決して誰かのワンマンチームではなく、5人でドロシーだなあと感じます。全軍打って出る感が。
MCは衣装の話。イメージカラーじゃなくてイメージ柄を決めようとまりちゃんが提案。この時ちょっとダダこねる感あったまりちゃんかわいらしかったです。
「見ていてエンジェル」は事実上まりちゃんのソロ曲なのですが、ダンサーになってる4人のそれぞれの表情がとても印象的で、特にみもりんは、まるでみもりんの曲であるかと思われるほど表情や動きが素敵で、やはりこの曲は5人の曲なのだなあと思いました。
ロマンティックな雰囲気からテクノ感ある「トライアングルスクエア」そしてジュブナイル感ある「部屋とパジャマと私」と続くと、この幅の広さもドロシーの魅力だなあとあらためて感じました。
インターミッション的なラジオコーナー(事前に収録した音声を流す)をはさんで、後半スタート。白ブラウス風にネクタイ風の制服風衣装、去年の春から夏によく見た衣装で、私がはじめてドロシーを観た時の衣装だと思います。ダーリーも久々におだんごヘアで、懐かしい気分になりました。
ツアータイトルにもなってる「飛び出せ! サマータイム」、人気曲(だと思われる)「ドロシーの世界1周夏物語」ダーリーのソロパートはバーン!になってました。デビューシングル「ジャンプ!」と続きます。
そして、東日本大震災後に作られた曲「Life goes on」個人的にこの曲には救われています。
消えてしまった星の分まで
私たちは生きてゆく
私たちは歩いてく
私たちが明日になる
そう5人が歌い続けるのなら、歌い続けられるように私にできることがあるのなら、生きていかなければと思わせる、力強い曲です。仙台を拠点とし、実際に東日本大震災を経験した……というか、今まさに経験している5人がこの曲を歌うことの意義は、あると思うのです。ことさらにお涙頂戴的な営業はしないドロシーだし、それはとても大切なことだと思います。と同時に、ともすれば過去の災害として語られがちな東日本大震災が、彼女らにとっては日常そのものなのだなと、あらためて知らされます。
「デモサヨナラ」この懐かしい衣装でこの曲を聴いて、はじめてドロシーを観た時と重なったりしました。違うのは、あの時の何倍もの人たちがドロシーに声援を送っているということでした。最後、みもりんが「大好き!」って言う直前、一瞬息を整え(普段は曲中に息を整えたりしない)、いつも以上に想いを込めて思いっきり叫んでるように見えました。
最後は、「Over There」はじめて観た時は、2人3人にわかれてステージに広がって歌ってましたが、今回は5人寄り添って歌ってて、だけどちっちゃくまとまってる感じがしなくて、実際以上に大きく見えた気がしました。
アンコールはツアーTシャツで登場し、「ソウル17」。
一人ずつ最後の言葉。いつもいじられ役のるーちゃん(秋元瑠海)が、これからも皆さんと一緒の歩幅で歩いて行きたい、同じ景色を見ていきたいという意味のことを言って、いいこと言った的に隣のまりちゃんが背中たたいてたのが印象的でした。
最後の最後は「未来へ」るーちゃん涙ぐんでました。
客電が上がらないのでさらにアンコール(笑)。ダブルアンコールは「飛び出せ! サマータイム」メンバーじゃれあってたりしてて歌声もホントにはじけてるなって感じでした。最後の挨拶は、マイク無しで「ありがとうございました!」
今日の公演では、途中何度も拍手が鳴り止まないことがあって、紋切り型な言い方で恐縮ですが、とても感動的でした。客が大声で騒いで暴れるだけが“盛り上がり”だとみなされる昨今、こうした感動、こうした盛り上がりは貴重で、大切で、素敵だと思います。
冷静に見えつつ、ひたむきさと優しさにあふれるこうみん。
元気な盛り上げ役であると同時にドロシーを背負って立つ覚悟のような気迫さえ感じるみもりん。
踊るたびに揺れる長い髪さえも自身の意志で動かしてるかと思うほど、可憐さを体現してるまりちゃん。
全力感ありつつ無邪気で、でもしっかり自分の言葉を持っているるーちゃん。
可愛らしかったり、鋭い笑顔にドキッとさせられたり、いろんな魅力を全編で発揮してたダーリー。
ドロシーリトルハッピーの5人が、これからもハッピーでありますようにと、願わずにはいられませんでした。
*1:公民も社会だよ。