アイドルの魅力はヴィジュアルだけでは語れないことは当サイトをご覧の方なら自明でしょうが、さりとてヴィジュアル的な魅力の影響力は決して小さくないこともまた事実であります。ゆえに、特に21世紀になってからはアイドルのプロモーションビデオ・ミュージックビデオ(以下PV)が、アイドルの魅力を伝える力として重要視されています。されているはずでした。されなければならなかったのです。
しかし21世紀初頭、PVはまだ大手資本にしか作れなかったため「PV無いやつぁ全部プレ」という言葉があったりもしました。その後はいわゆるチープ革命の恩恵もあり、現在はメジャーはもちろんライヴアイドルに至るまで、オリジナル曲にはほぼPVが制作されています。夜中の音楽番組でうっかり紹介されても大丈夫になりました。しかしその出来に関して言えば、低予算のライヴアイドルはやむをえないとしても、メジャーすなわち大手レコード会社のアイドルのPVでも「おまえこれ売る気あるんか?」レベルのPVが見られる事があります。
そこへいくと、女性声優の歌モノPVの完成度は概ね高く、羨ましいを通り越して口惜しささえ感じます。
以下の記事を読んで、その思いを新たにしました。
第二、第三のローダンセがオタクを襲う! 世界一かわいい声優の実写MVまとめ - まだへいき!
当方、アニメと言えばガンダム(主に富野ガンダム)くらいしか語れず、こういった華やかなアニメや声優さんについてはとんと疎いのですが、女の子をかわいく魅力的な映像にするという点では共通点も多いはずです。
前述の記事タイトルにあるローダンセ(Rhodanthe*)とは、アニメ「きんいろモザイク」の主演声優5人によるユニットだそうです。顔がキラメロみたいな人が何人かいますが、キラメロ見たさに上京した俺なので無問題です*1。
そのローダンセのフォロワーということになるのでしょうか(違ったらすいません)、他にもアイドルPV顔負けの声優PVが多数あります。
こちらもアニメ「未確認で進行形」出演声優3人によるユニット・みかくにんぐッ!による主題歌「とまどい→レシピ」のPV。
アニメ「ご注文はうさぎですか?」出演声優によるユニットPetit Rabbit'sが歌う主題歌「Daydream café」のPV。声優界に取られアイドル界の大いなる損失となった方の一人である内田真礼さんが参加。
個人的に強く印象に残ったのがこの「言の葉 青葉」。仙台を舞台にしたローカルアイドルのアニメ「Wake Up, Girls!」のエンディング。言われなかったら声優のPVとは絶対わからない気がします。
アニメ主演声優の主題歌と声優さん自身の作品は厳密には違うのかもしれませんが、当方そっちの事情に疎いもので続けて紹介させていただきます。
小倉唯。元はこっちの人だったはずなんですけど……なんて言ってるとたかみゆきひささんに怒られてしまいそうですが。にしても、これほどの逸材をアイドルとして活かすことができないのが、今のアイドル界の現実ということでしょうか。もちろん小倉唯さんご本人の志望であればそれが最優先ですが。
竹達彩奈。吉野家のキャンペーンもなさってたりするのでご存知の方もいらっしゃるかと。内田真礼、小倉唯と同じく、声優界に取られアイドル界の大いなる損失となった方の一人。
中島愛。マクロスFでもおなじみかと。音楽活動を無期限休止中ですが、その直前までは中野サンプラザや日本青年館を一人で埋めるほど人気もあった模様。
声優さんは神聖にして侵すべからずらしいので、いわゆる接触イヴェントはほとんどないそうです。それでチャートの上位に来るくらいCD売れちゃってコンサートも大入りだなんてアニヲタちょれ〜すごいですよね。PVに手間ヒマ金かけたりとかそういうちゃんとすべきことをちゃんとしてるからなんでしょう。
もうあれだ。最初からアイドルに声優やらせて、それに合わせてアニメ作ればいいんや!AKB0048みたいに……あっ(察し
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*1:ちなみに引っ越しが終わってすぐキラメロ解散しました