SKiCCO REPORT

アイドル・ガールズエンタテインメントについて書いていきます。ご連絡は mail at skicco.net までお願いします。

AKB48関連書籍のアマゾンレビューが局地的に話題

(追記2012.2.5:本エントリに関するお詫びをアップしました。 http://d.hatena.ne.jp/skicco/20120205/p1


旧聞に属する話だが、AKB48関連書籍のアマゾンレビューが軽く話題になっている。

主人公の川島みなみちゃんは重い病気で入院してしまった親友の代わりに野球部のマネージャーとなり、彼らを甲子園へ導くことを決意します。
しかし野球はもちろんマネージャーについてもよく知らないみなみちゃんは、それについて学ぼうと思い立ち、本屋でドラッカーの『マネジメント』を購入しました。
ここから彼女の人生は狂いはじめます。
帰宅してマネジメントを読みはじめたみなみちゃんは本文に出てきた『真摯』の二文字を見て、突然泣き出します。
あまりにも唐突な事態に読んでるこっちが泣きたくなります。
なお、この時みなみちゃんがなぜ意味もわからなかった『真摯』という文字を見て号泣したのか、その理由が後に語られることはありません。
そして翌日からみなみちゃんは何かにとりつかれたようにマネジメントを信奉しはじめます。
問題が起きる→マネジメントを読む→解決!
終盤まで延々とこんな流れが続きます。
一般的な物語ならそう簡単に話が終わるはずなどなく、むしろさらなる困難が待ち構え、それにどう立ち向かうかが重要になってくるわけですが、そんなものドラッカーのマネジメントの前では無意味です。
これさえ読んでいれば人生は全てうまくいく。週刊誌で宣伝している願いのかなう宝石のような効果がマネジメントにはあるのです。
少なくとも、本書を読んで私はそういう印象を受けました。
そんなに凄い本なのだから、みなみちゃんがより深くマネジメントにのめり込んでしまうのは必然でしょう。
病状が悪化して今まさに死にかけている親友が文字通り必死に何かを伝えようとしているのに、その言葉をさえぎってマネジメントの朗読をはじめるみなみちゃんの姿は、カルトに洗脳された信者そのものです。

峯岸みなみをモデルにしたとか公言しておいてこのザマとかふざけんなハゲという話であり、ハックルはてダさっさと更新しろという話である。


AKB48の経済学
AKB48の経済学
posted with amazlet at 11.01.19
田中 秀臣
朝日新聞出版
売り上げランキング: 1689

それと大きな間違いを著者は犯している。
松井珠理菜が豊橋出身と言っているが、豊橋出身は松井玲名である。
著者は大きく反省してもらいたい。こんな簡単なことを間違えるとは。

そういうこのレビュアーも漢字間違えてていろいろ残念である。
この本は私も読んだが、よくわからないことを無理して書くとこうなるんだなあという見本のようだ。田中秀臣先生がどれほどご高名か知らぬが、前提となる事実認識が間違ってるのでもう噴飯物である。


まあこの2冊はジュンク堂書店でビジネス書ではなくタレント本として写真集などと一緒のコーナーに置いてあったのが象徴的だと思った。