SKiCCO REPORT

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アイドルに要求されるダンスのスキル水準

夏先生のこともあるけど、例によって俺のTLで話題になっててそしてまた俺が乗り遅れたので・・・。夏先生自身は“ダンスや振付を教えてるつもりはない”的な発言を何かで見た気もするし。


まあ、ざっくりになっちゃうんだけど、アイドルのダンススキルって歌唱力と同じで「無いよりはあったほうが絶対いいしあれば表現の幅は広がるけど、無いからダメってもんでもない」ってことになるのかなあ。
まとめれば、「冷静に、丁寧に、正確に」であり「目からビーム、手からパワー、毛穴からオーラ」になるんだろうな。やってることが高度かどうかより、そっちのほうが大事だっていう。
つけくわれるなら、SKiの立ち上げの時は「時間もないしダンス経験のないコばっかりだから難しいことはさせられない」つって、キレイに見える敬礼と行進だけで「制服宣言」のフリ作ちゃったらしいし。それが次のシングル「清く正しく美しく」では空前絶後のフォーメーションを実現するんだからそれもすごいんだけど。
なみちょんが歌ってるから最近だよね。ライブアイドルNo.1の映像が良かったんだけど。

ご覧の通り、ひとつひとつの動作はたいしたことやってない。それが全体としてものすごい完成度になるというのは実に興味深い。いわゆるダンスの技術や才能より、発想と練習の勝利、と言いたい。そう、「冷静に、丁寧に、正確に」をSKiは何年も前から実践してた。
そして、制服向上委員会を超えるフォーメーションを見せてくれたAKB48に出会うまで15年以上もかかってしまった。

これも今見ると技術的には驚くべきことはやってない。夏先生も「人前に出せるレベルでない」と言ってたし。
しかし、技術のみで人の心が動くものでもない。
「目からビーム、手からパワー、毛穴からオーラ」にすっかりやられたから俺はAKB48に魅了されたし、あの頃は皆そうだったのではないか。当時、凡百のプレではなくなぜAKB48に皆が夢中になったのか。


言っておくがヘタクソを擁護する気もないし技術が不要だとも思ってない。むしろ技術がなければ実現できない世界がある。ももクロちゃんは技術をひけらかさないでただひたすらももクロちゃんであるために使ってるのがすごいよね。





※ぜひ最後までご覧ください

やってることはももクロちゃんとそんなかわんないのにこうも印象が違うというのは考えさせられます。
こうして見て見てひとつ言えると思ったのは、アイドルにダンススキルが不要か必要かってことよりも、アイドルとしての魅力はダンススキルに比例しないってことかなあ。ダンスとか振付とかってのはアイドルがアイドルであるための手段とか表現方法とかだから、単純な技術比較では語れない、とかってところに落ち着くだろうか。

これとか立って横ステップしてるだけじゃん。だけじゃんって今言ったけどだからってまわりの空間が間延びすることもないしつっ立ってる感もない。存在感がある。これはなんだろうと。
ダンスでも振付でも、あるいは横ステップでも、「アイドルに要求されるダンスのスキル水準」とは、究極的には「きちんと止まること」ではないかと想像してる。
きちんと止まるから次の動きがはっきり見える。静止をきちんとすることで、その間の動作が引き立つ、的な。それは、坂上香織だろうとまっさらブルージーンズだろうと一緒なんじゃなかろうか。
極端な話、アイドルってのは立ってるだけでもアイドルであるからアイドルと呼ばれる。
それは何がそうさせてるんだろうとずっと考えてたんだけど、あれは「きちんと立つ」ことでそうなっているんじゃないのかなあと思った。
だから制服向上委員会AKB48も、決してダンス技術は高くなくても、きちんと・・・ようするに「冷静に、丁寧に、正確に」立ったり止まったりすることで、動きが映えていたのではなかろうか。その意味では、ダンスが下手とか上手いよりもキレイに止まることを意識したほうが手っ取り早く見栄えがよくなるのかもしれない。
どんだけ体が動いててもきちんと止まれないと急にだらしなく見えるような気がする。「決して手を抜いてるわけじゃないし必死に動いてるようにみえるけどなんかしょっぱい」人たちは共通してそうだったかもしれない。


すいませんオチないです。TLでからめなくてさみしかったので書いただけです。
お詫びにこれでもご覧ください。


最近見つけたんですがいろいろ驚きました。いかにも12インチシングル的なアレンジとかも含めて。