そう言いながらもう事実上現場に出てないわけだが。
ここ数日、まったくの偶然ではあるがネットテレビと言うかネット生放送みたいなのを立て続けに見た。
星野みちるさんが出てた「オトノバロン」途中で回線切れちゃったけど。チャットってのがなんか20世紀っぽかった。
ニコニコ生放送では元CTDで元デジドルで元AKB48の大島麻衣a.k.a.まいまいさんと真野ちゃん。
UStreamでは上杉隆、原口一博(総務大臣)、津田大介の「朝日ニュースター」を。
この朝日ニュースターはCSテレビとの同時送信だとか、話題も検察のアレとかメディアのクロスオーナーシップとかということもあり、ネット上でも話題になっている。まあこのustを好んで見るような人なら知ってるような話ばっかだったという気もしないでも無いが。
コデラノブログ4 : テレビの感性、ラジオの感性
一方昨日のUStreamの放送は、カメラ1台で固定、というスタイルだった。一部Twitterにも感想があったが、これは見ていて疲れるわけである。絵柄が変わらないと、淡々とした感じになるので、集中力が必要になる。淡々とした番組が新しいと感じた人も多かったわけだが、実際これはCSの放送波のほうで見れば、複数台のカメラを切り替えるので、普通の番組に見えたはずである。
オトノバロンとこのustはカメラ1台で固定、ニコ生のほうは何台かのカメラを切り替えて使っていた。確かにこちらのほうが見慣れたテレビに近い。
しかし、それだったらテレビでいいんじゃねとも頭の片隅で思ったりする。
テレビのように複数のカメラで切り取られスイッチングされた映像と言うのは、その時点でカメラマンなりスイッチャーなりの意志とか判断が入ると思われるからだ。それはもはやライブであってライブでない。
ワンカメ固定だとすごくライブ的だ。
同じ生放送でも、ニコ生のほうは生なんだか録画編集してあるんだかよくわかんない、言葉は悪いがネットでテレビごっこしてるとでも言えるようなものだ。
一方、原口大臣のustや星野みちるさんの放送は、ネットでたくさんの人が見ていて、そしてなおかつ自分の見たいところを見ていられる。上杉氏と原口大臣の会話で、話してる人を見るのか、聴いてる人の反応を見るのか、それは全く視聴者に委ねられている。これは今までのテレビでは無かったことだ。もちろん今のテレビだってワンカメ固定をやりたければすぐにでもできるだろうが、なぜか彼らはそれをやらない。自分たちの存在意義に関わるとでも思っているのだろうか。
俺が現場にこだわるのは、誰の手も介さない、アイドルちゃんたちの純然たるパフォーマンスが観られるから。俺が束もの好きというのとも絡んでるだろうが、ステージ上の誰を観ててもかまわない、誰に注目するか自分で決められる、というのが、とても好きなのだ。俺がAKB48劇場に通ってたのもそれがあったからだろうと思う。
あちこちで異口同音に言われてるだろうが、メディアの「過剰演出」にはもうみんな飽き飽きしてる。
新聞や雑誌がネットに食われてる的な話を聞かない日は無い。ネットの内容そのものの元ネタはそれこそ新聞や雑誌の記事だったりするわけで。じゃあなんでネットに食われてるかと言えば、情報の取捨選択や見せ方の問題じゃなかろうか。雑誌や新聞はこっちの希望などお構い無しに記事を取捨選択し重要度を勝手に決めるが、ネットだったらとにかく情報さえ置いてあれば好きに読める。何が重要で何が重要じゃないかはこっちが決めるのだ。おしきせでない情報に接することができる、それが新聞や雑誌が食われてる理由だろう(もちろん無料ってのも大きいだろうが)。
ちょっと名前は出せないがとあるアイドル系ライターさんが「アイドル本人が毎日ブログ書いて自撮りアップしてる時代に、事務所チェック入りまくったインタビュー記事がウケるわけねーじゃん」的なことをもどかしそうにくやしそうに言っていたのを記憶している。
終わろうとしてるのは、テレビやラジオの時代ではなく、メディア様が情報を選び愚民どもに分け与えてやるという時代ではないだろうか。