SKiCCO REPORT

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アイドル小売首都決戦

去年の今頃は、石丸がアイドルイヴェントから事実上の撤退と発表され、アイドルブームも一気に下火になるのではと危惧されたが、結果的には全くの杞憂だった。2011年は、あたかも石丸亡き後の覇権をかけた戦いのように、各小売チェーンで動きがあった。


タワーレコードはアイドル専門レーベル「T-Palette Records」を立ち上げた。アイドルファンとされる社長が「タモリ倶楽部」に出演するなど、メディアの注目も集まった。
ソフマップは「マップ劇場」を開設し、その後やむを得ず閉鎖するも、アイドルグッズショップ「アイドル横丁」は近々2号店もできると発表されたりと好調で、少なくとも近視眼的には活況を呈している。
HMVは、浦和美園店では「MISONO IDOL FESTIVAL」を行ったり、新設の大宮ロフト店では、かつての石丸ソフトワンを彷彿とさせる巨大なイヴェントスペースでさかんにインストアイヴェントを行なっている。
比較的アイドルには強いとされる新星堂も、サンシャイン噴水広場で「Monthly i-pop Festival」を開催し、伝統ある現場を復活させた。
そして、ラオックスアソビットシティも新たにイヴェントスペースを開設するらしく、先日プレオープンイヴェントが行われた。アソビットシティと言えば、今やAKB48ビルと化したドン・キホーテ秋葉原の建物のかつての主。ドン・キホーテが出来る前はまさしくイヴェントのメッカとも言える会場だった。詳細は不明なので過剰な期待は禁物だが、意趣返しとなるのかどうか、注目である。


どこのイヴェントもちゃんと人が集まっているようで何よりである。とはいえ、供給過多と粗製乱造で一気にブームがしぼむということも考えられなくもない。
この心配も、来年には杞憂に終わることを願っている。