SKiCCO REPORT

アイドル・ガールズエンタテインメントについて書いていきます。ご連絡は mail at skicco.net までお願いします。

百貨店からショッピングモールへ〜無料イヴェントの復権


(写真はイメージです)


ORIGINAL CONFIDENCEで、ショッピングセンター(モール)でのフリー(無料)イヴェントについて取り上げられています。


音楽プロモーション・メディアとしてのイベントスペース ニュース-ORICON STYLE-

ショッピングセンター( 以下、SC)などでのイベントと言えば、以前から季節ごとの催事やキャラクターショーなどが定番だ。今はそのもうひとつの柱として、無料の音楽イベントが増加している。そしてそれは、集客のためにスペースを提供するSCなどの会場運営側だけではなく、出演するアーティスト側にとっても、見逃すことのできない、重要なイベントとして位置づけられはじめている。


商業施設での無料イヴェントと言えばアイドルファンには昔からおなじみでした。首都圏では、銀座三越、そごう(各店)、東急東横店、取手東急、などなど。これらの会場ではかつて頻繁にアイドルのイヴェントが行われていたものの、'90年代アイドル冬の時代には当然のごとくイヴェントは無くなりました。
また、21世紀になってからしばらくは、購入者特典としてのイヴェントが秋葉原石丸電気ヤマギワソフト等で行われ、現在のような無料で誰でも観れるインストアライヴ形式のイヴェントは少なかったです。
近年首都圏に急速に増えたショッピングセンター(モール)の登場が、無料イヴェントの場所としては主流になり、あわせて、池袋サンシャインシティ噴水広場、池袋東武百貨店八千代台ユアエルム、熊谷ニットーモールのような“かつての名所”も復活しつつあります。
残念ながら明確な統計はありませんが、私の体感では、AKB48に端を発する“現在のアイドルブーム”により、越谷レイクタウンららぽーと新三郷・柏の葉・豊洲、イオン浦和美園、といった会場での無料イヴェントが行われるようになった気がします。
無料イヴェントを実施したい側の絶対数も増えていると同時に、Perfumeももいろクローバーの成功が、新規ファン獲得には無料イヴェントが有効であるという事実を再確認させたのでしょう。
ネットの普及により情報の選択肢が増えた現代においては、マスメディアだけの“ゴリ押し”は人気獲得の決め手にはならず、無料イヴェントによるきっかけと体験が重要視されていると考えられます。
また、かつては主に三越、そごう、東急といった百貨店で行われていた無料イヴェントが、現在はショッピングセンターになっているのも時代の流れでしょうか。先日、消費増税にともなう“消費実践”のため安部総理が百貨店で買い物パフォーマンスを行ったとニュースになった時、「庶民は百貨店なんか行かねーよ」といったツッコミがありましたが、より広範な人々へのアピールには百貨店の屋上よりはショッピングセンターのイヴェントスペースのほうがふさわしい時代なのかもですね。


【関連記事】
無料イヴェントはどうあるべきか - SKiCCO REPORT
アイドルにおけるフリーミアムとマネタイズ - SKiCCO REPORT