SKiCCO REPORT

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アイドルファンを読み解く四象限「在宅」「現場」「生身」「書斎」

私がまだ今でいうピンチケだった頃、私のアイドルファン人生を決定づけたといってもいいほどに影響を受けた一冊の本があります。それが、「アイドリアン超人伝説―アイドルに人生を捧げたエイリアンたちの記録!」(1990)です。
タイトル通り、アイドルよりも“アイドルに人生を捧げた”ファンの側にスポットを当てた本です。ヲタ芸がテレビで披露されるような昨今と違い、「オタク」という言葉がメディアに出てきて日も浅く、まだ“犯罪予備軍”呼ばわりされていた頃の本です。ここに記された先人達の生き様に、自分はまだまだだなあなどと思ったものです(何が)。
様々な“アイドリアン”の分析もこの本で行われており、それは世紀を超えた今にも通じる部分があったかと思います。残念ながら今は手元に無いので正確な引用ができないのですが、以下は、私の考えもかなり含まれているかもしれません。もしこの本と同じことが書かれていたならば引用になりますし、そうでなければ、この本にインスパイアされた私の考えということで、ご了承ください。


最近、ツイッターで見かけたり、先日行われたイヴェント「解題・アイドル戦国時代*1でも話題になったりしました、現場派と在宅派について、すっきり考える方法がありました。
現場派と在宅派について考える時は、もうひとつの考え方を組み合わせるとすっきりするのです。それが「生身派」か「書斎派」かということです。
極端に言えば、「生身派」と言うのは、アイドルを一人の女性として見ている人です。対して「書斎派」は研究対象として見ている人です。例えば、某グループの◯◯ちゃんが怪我でコンサートを欠席!といった場合に、体調を心配するのが生身派で、それによる個人やグループの人気の推移を分析するのが書斎派、と言えるでしょうか(あくまで一例です)。
つまり、同じ現場派であっても、生身派と書斎派ではスタンスはまるっきり異なってくるのです。在宅派にしても同様です。
現状をかなり大雑把に当てはめると、このようになるかと思います。

あくまで大雑把なので、全ての人がこれに当てはまるわけではありません。女優は基本的に現場の数が少ないでしょうが、数少ないイヴェントに必死になったり手紙を書きまくったりする“生身派”の人はいると考えられますし、グラビアだって今はDVDイヴェントが盛んなので現場派の人もいるでしょう。ただ、最初アイドルを好きになる時は、程度の差こそあれ、数で言えば「生身派」で「在宅派」が多いのではないでしょうか。また、いわゆる「楽曲派」は、広義の「書斎派」と言えるかもしれません。歌モノの現場に通いまくってる人でも、最前必死な人は「生身派」寄り、ハコの音響や照明や動員の分析などは「書斎派」寄りと言えるでしょう。


異論反論オブジェクションはウェルカムです。私自身も、概ね当てはまるとは思いつつも、やはり今の時代にはまた別の区分があるのではという考えが頭をよぎったりしてます。これを叩き台に、みなさんといろんな意見が交わせる場があればいいなあと思います。