アイドル（だけじゃないですけど）の新曲発売に合わせて、音源がマスコミ等で公開される日が定められていて、それは解禁日と呼ばれています。おおむね発売の1ヶ月前くらいのことが多いでしょうか。
おそらくは、発売日から逆算して営業や販売の計画を立案・実行すると、消費者（この場合あえてこう言います）に周知するのには、１ヶ月位の期間が必要だということなのでしょう。また、メディアごとに公開日がバラバラだとなんか怒る人が出てきそうなので、統一してるのではと考えられます。
ですが言いかえれば、曲を耳にして欲しくなったのに、最大1ヶ月はおあずけを食らうということです。
特に近年は音楽配信の普及で“欲しい時に買える”事の重要性がいっそう増しているのではないでしょうか。
音楽ランキングの解説サイト「The Natsu Style」によれば、iTunesのランキングは、ちょっとした事でランキングが大きく動くようです。
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これはほんの一例です。耳にした時に欲しくなって、それがそのまま購買行動に結びついたということでしょう。CDだったら翌日お店まで実際に行って棚から探してレジ持ってって精算して家帰ってCDプレイヤーにかけなきゃいけなかったわけですが、今は全部指先だけでできてしまうのですから便利になったものです。10年ぐらい前にCCCDとか言ってたのとか忘れてしまいたい悪夢ですね。
ということは、耳にした時に欲しくなっても買えないと、それは売れる機会をみすみすのがしてる機会損失になってるのではないでしょうか。私、とあるアニメの主題歌がすごく好きで、買おうとしたんですけどまだCDは発売してなくて、配信もCD発売と同日だったので、なんかすごいモヤモヤした記憶があります。
同様に、CMやテレビ主題歌等のタイアップで発売より先に耳にしてたり、ラジオ等で解禁日に耳にして欲しくなっても、発売日まで買えないんですよね。何週間も待たされてる間に、新しい曲が次から次へ出てきますからそっちへ意識が向くこともあるでしょう。買いたい衝動がおさまると「別にいいか」になってしまう事もあるかもしれません。昔と違って音楽以外の娯楽は山ほどありますからね。
消費者に周知する期間とか、発売日に合わせて紙媒体（雑誌等）や街頭広告を出したりとか、物理的に必要な期間から逆算すると、かつては1ヶ月くらいの期間は必要だったのでしょう。
ですが、インターネット特に音楽配信やソーシャルメディアの普及で、消費者側の情報処理スピードも上がっています。YouTube等でPVが先行公開されてたりする事もあり、時々「あの曲まだ発売になってなかったの？」なんて感じる時もあります。
なんというか、作り手（というか売り手）と、聴き手の側のスピードの差がありすぎるんじゃないかと感じるんですよね。PVが公開されてるとそればっか観てたりするんですが、音源できてるんじゃねえかさっさと配信して買わせろ！CDはどうせ握手で買うんだから！こっちは今すぐ聴きまくりてえんだよ！なんて気分になることもしばしば。
最近ではCD発売に先行して配信されることもありますが、まだ主流とは言えません。
こう言っちゃなんですが配信されてようとされてまいとCD買う人は買うし買わない人は買わないのですから、情報公開即配信開始にして、聴きたい時欲しい時に買えるようにしておいたほうが、機会損失の防止につながるのではないでしょうか。
最近アイドルで主流になってる予約会とかについても、金払ってるんだからさっさとブツよこせ2回も店に足はこばせるんじゃねえよ的には感じます。ってかブツは発売週のイヴェントでもう買ったから予約分取りに行くのめんどくさいんですよわりと。情報公開日に発売と配信が同時に行われればいいんですけどねー。
