SKiCCO REPORT

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ワールドカップ理論によれば2014年はアイドル界激動の年?

あけましておめでとうございます。


私の知人が提唱している説で、ワールドカップイヤーにはアイドル界で大きな動き又はそのきっかけがある、というのがあります。


ざっと過去のワールドカップイヤーを振り返ってみます。


1982 花の82年組
1986 おニャン子ブーム
1990 乙女塾系ユニット活動、TPD活動開始
1994 CoCo解散
1998 モーニング娘。(メジャーデビュー)
2002 Perfume(インディーズデビュー)
2006 AKB48(CDデビュー)
2010 ももクロ(メジャーデビュー)
2014 ?


およそ30年に渡り、この法則があてはまるのです。偶然かもしれませんし、さすがにワールドカップとアイドルに関連があるとは思えませんが、にしてもこの一致。不思議です。


それぞれの年を見ていきましょう。


花の82年組とは、この年にデビューした大物アイドルを指しています。小泉今日子中森明菜松本伊代早見優石川秀美など。いわゆる当たり年だったわけですね。当時私は子供でしたが、それでも彼女らの名前や歌を知ってたのですから、大流行と言って差し支えないのではないでしょうか。


'85年にデビューしたおニャン子クラブとソロデビュー組の人気が爆発したのが1986年。週間オリコン1位のほとんどをおニャン子関連が占めて、まさにブームと呼ぶにふさわしかったです。おニャン子自体は'87年に解散しており、まさに一瞬の熱狂、と言った感じでした。ですが、後世に与えた影響は良くも悪くも大きすぎました。


1989年に発足したアイドル育成企画・乙女塾から、CoCo、ribbonが'89年の末にデビューし、1990年に活躍します。また、“元祖”東京パフォーマンスドール(TPD)が発足したのもこの年です。おニャン子が散々“素人の学芸会”と批判されたことを受けてか、両者とも“プロ志向”を標榜してたのが、時代だなあと思います。'90年代前半はそういう時代でした。


さて、これらのワールドカップイヤーの中で唯一ネガティヴな動きなのが1994年。乙女塾から登場したユニットであるCoCoが解散、同じく乙女塾出身のQlairが活動停止しました。TPDはこの年に横浜アリーナ公演を行っておりますが、その後急速に勢いを無くします。狭義の“アイドル冬の時代”のはじまりと呼べる年かもしれません。


アイドル冬の時代という歴史の断絶を経て、1998年にモーニング娘。が登場します。デビューするやいなや様々なメディアを席巻する様子は、冬の時代を乗り越えた人々に、新時代の到来を予感させるには十分でした。そしてみなさん御存知の通り、翌'99年「LOVEマシーン」の大ヒットで名実ともに“国民的アイドル”となり、その後ハロー!プロジェクトとしても一大勢力を誇るようになります。


そして2002年、モーニング娘。ハロー!プロジェクトが全国に与えた影響が、徐々に現れてきます。それが第1次地方アイドルブームとなり、広島でPerfume(当時は「ぱふゅ〜む」)がインディーズデビューします。前後して、現在の地方アイドルの原型と言える山形のS.H.I.P(SHIP)や、今注目されている新潟のNegiccoが活動を開始します。


'05年12月にAKB48が劇場公演を開始し、翌2006年にCDデビューします。'05年の時点でキャパ300の劇場が埋まらないどころかガラガラだったことが、当時の状況を物語っています。理由はわかりませんが、'05年の時点でアイドル界には閉塞感にも似たムードがあり、AKB48がいなかったら冬の時代が再来してたかもしれないと今振り返って思います。


そして2010年、AKB48の成功が呼び水となって、各方面で動き出したアイドルプロジェクトがシーンに続々登場してきます。NHKMUSIC JAPAN」でアイドル特集が組まれ、ももいろクローバー(現ももいろクローバーZ)の「行くぜっ!怪盗少女」で“このジャンプがアイドル史を更新する”と呼ばれたのも、東京女子流やSUPER☆GiRLSが結成されたのも、さくら学院が“開校”したのも、ぱすぽ☆(現PASSPO☆)が1stCDをリリースし本格的に活動を開始したのも、この年です。今に至る流れの元になっている年と言えるでしょう。


ということは、この2014年も、アイドル界に大きな動き、またはその潮流となる動きがある……かもしれません。何が起こるのか、良い事なのか悪い事なのか、それはわかりません。ただ、アイドル冬の時代と、その後の“再興”を見てきた人間としては、何が起こっても変じゃないそんな時代さ覚悟はできてるって感じです。


今年もよろしくお願いします。