SKiCCO REPORT

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口パク問題

自分の中では10年以上も前に解決済みの問題ですが、ちゃんと書いてなかった気がするので、このへんにまとめておこうと思います。


口パクは有りや無しや。


実際にその場にいて、ステージを体験した結果、それでも心を揺さぶられてる自分がいる以上、無しということはないです。ダンスなどの見栄えを優先するための方法として口パクが選択されているという話も聞いています。だから、口パクその一点のみをもって、そのアイドルを否定することはしません。


一方で、やはり生の歌声を聴きたいという気持ちもあります*1。極端な例で言えば、アイドルさんが泣きそうになりながら歌ってるのに歌声が収録音源だったりすると興ざめです。これは“被せ”でも同じことが言えます。見栄えを重視する目的であったとしても、不自然に感じられます。


口パクという手法をとるにしても、生歌でやるにしても、それぞれこだわりや優先順位あってのことでしょう。
観る側の立場で重要だと思うのは、アイドルと過ごす時間、その一瞬一瞬を大事にできるかというところです。現場で、あるいは今ならUSTREAM等の生配信で、その時だけに感じられる“何か”です。
たとえ口パクであっても、その空間にあった現実はその一瞬だけのものだから、全否定することはできないと思ってます。同時に、それを収録音源で上書きされるような口パクや“被せ”があったら、残念だと思います。


アイドルなんてとどのつまりインチキだろってのは、ある側面ではその通りです。しかし、そこでインチキだろって開き直ってしまっては、“インチキ失格”ではないでしょうか。ゴジラウルトラマンも作りものですが、作り物とは思われないようなリアリティに腐心しています。アイドルも、アイドルであることにこだわって欲しいし、そういうこだわりを見ると嬉しくなります。
それは何も口パクかどうかという一点だけで成立してるわけではないですから、それだけでダメだとか決めつけたりはしません。
しかし、その時その場所でしか味わえない感動を得たいという願望はやはりあって、観る側のワガママだけで言えば、生で歌ってほしいなあとは常々思ってます。

*1:マイク使ってる時点で生じゃねえだろってツッコミは無しの方向で