SKiCCO REPORT

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オリコン原理主義からの脱出

オリコンランキングと音楽に関する話題を取り上げる「The Natsu Style」にて、興味深いエントリがアップされている。


オリコンランキングを通じて「流行曲」の発見が困難になった理由を考える:The Natsu Style
音楽業界において、捏造されていない "真のブーム" を見極める5項目:The Natsu Style


オリコンに関する話題は、当サイトでも何度か取り上げてきた。


オリコン依存がアイドルを殺す - SKiCCO JOURNAL
オリコンチャートを絶対視するメディアとそのメディアを妄信する連中が「AKB商法」を可能にした - SKiCCO JOURNAL


そもそもの議題というか話題は「CDシングルランキング上位の曲が本当にヒットしてるのか」という疑問、疑念だ。
結論から言えば「そんなわけねーじゃん」ということになる。


オリコン、あるいは他の集計会社でも、CDシングルの売り上げランキングというのは、特定の民間企業が、ある一定の集計方法で、売上を集計(推定)した結果にすぎない。それ以上でもそれ以下でもないのだ。
だから、それを見る人が「売れているんだからいい曲に決まっている」と思うのは勝手だが、「ランキング上位の曲なのに誰も知らないじゃないか!嘘つき!」とか怒るのはお門違いだろう。


ランキングが“実態”とやらを反映してないのであれば、そんなランキングは信じなければ良い。それで誰が困る?そりゃ、CDショップとかは仕入れや売場作りの参考にするかも知れないから困るかも知れない。だが、いわゆる一般の音楽ファンが、ランキングを気にする理由とは何だ?
仮に、売れてないものを売れてるってホラ吹いてたら問題かも知れない。だが、握手券目当てだろうと特典目当てだろうと、一般消費者が金払って買ってるなら「CD」の「売上」には反映せざるをえない。1万人が1枚ずつ買っても100人が100枚ずつ買っても数字の上では同じになる。もとよりオリコンが発表してるのはCDの売上ランキングであり、人気や流行のランキングではない。
オリコンランキングは、一民間企業が集計したCD売上推定であり、曲の善し悪しや人気の有無を判断するものではないのだ。
それをわかっていれば、ゴリ押しや捏造にも惑わされることはないはずだ。


オリコンは神でもないし、政府機関でもない。従う必要など、どこにもない。
オリコン1位をありがたがることもないし、圏外だからって自分にとって大切な曲ならそれでいいではないか。
自分の好きな曲は、自分の耳で、自分の心で決めればよい。それがめんどくさいというなら、あなたにとって音楽とはその程度のものなのだから別に怒る必要もなかろう。