SKiCCO REPORT

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アイドルがアメブロを使ってはいけない理由

一時期鈍化したと思われたアメブロへのアイドル流入(利用開始、ブログ移転)がまた盛んになってる模様だ。


結論を先に言ってしまえば、私がアイドルのアメブロ利用に反対するのは、アメブロにコメント削除部隊がいるから、ということにつきる。
「いや炎上防止なんだからそれはやって当然じゃね?」
コメントが承認制になってることが悪いと言ってるわけではない。理想的ではないが、無用な「荒らし」を防ぐためにそれは現実的な対応だ。
問題なのは、コメントのチェックや削除を、タレント本人でもスタッフでもない、なんの縁もゆかりもない様なアメブロの運営スタッフ(サイバーエージェント)がやっているということだ。
炎上阻止部隊がスゴイ!? タレントブログ始めるならアメブロ!! - 日刊サイゾー

「タレントブログのサポートを専門に、社員と社外に委託している人員を含め、合計30人ほどの監視チームが24時間体制で管理に当たっています。明らかに誹謗中傷と思われるコメントを発見したら、即時に削除します。機械に頼らず、すべて目視で確認しているため、完璧に近いほど柔軟に対処することが可能です」(アメーバ事業本部・エンターテイメントディヴィジョン・ゼネラルマネージャー・藤井琢倫氏)

「完璧に近いほど柔軟に対処」と言いながら、コメント削除にタレント本人から疑問を呈したことは一度や二度ではない。
ツイッターが普及した最近では、「コメントが反映されないのはなんでですか?」とタレント本人やスタッフが問い合わせられ、「ウチで管理してないんで個別の理由はわかりません」などと返答する例が少なからずある。
あるいは実際にコメントした人も、なんで反映されないのかわからない、という状況がしばしばあるような。当然いわゆる公序良俗に反するような内容ではない。
書いた本人も、タレント本人もスタッフも、なんだかわからないけどコメントが削除されたり、反映されなかったりしてるのだ。
ひどいのは、近年のアイドルスタッフは、アイドルのブログ=アメブロという思考停止に陥っており、その事に何の疑問も抱いてないということ。

アイドルちゃんが、ブログを初めて良かったことなどと問われたときに「コメントでファンの皆さんと交流できるんです〜生の声が訊けるんです〜やりがいあります〜」とか言ってるのを見ると二重に悲しくなる。
アイドルちゃんが、反応があって嬉しいと言っているコメント欄は、それはすべてアメブロの連中が、あなたの活動のことなど何も知らないサイバーエージェントのスタッフが、事なかれ主義で削除したあとのコメント欄なのだ。そんなふうに温室でぬくぬく育てられていては、いつになっても「生の声」を訊くことはできない。
繰り返すが、コメントの承認制が悪いと言ってるわけではない。そもそもアイドルにファンの「生の声」が必要か自体を十分考えられる必要のある事項であり、その上で、ファンとの距離感を考えるのもスタッフの重要な仕事である。だからファンレターだってプレゼントだって事前にチェックする。
問題なのは、それをアイドルのメンタルもファンの感情もわからないサイバーエージェントの連中がやってることだ。
その結果、人畜無害なコメントばかりが並ぶ、アイドルちゃん自身もなんの成長もないし、チェックされてることさえ知らされずそれがファンの「生の声」だと勘違いしたままでいる。そんな状態でブログを続けて、コメントが増えて喜んで、なんだと言うのだ。
アイドルに気分良く仕事してもらうのもスタッフの仕事だというなら、コメントのチェックはスタッフが責任をもって、時にはファンからの憎まれ役もかってでもすべきだ。
じゃなきゃコメント欄なんか使うな。別にコメントなんて何も必須ってわけじゃないんだから。


さらに言えば、アメブロにはコメント削除以外の問題もある。こっちのほうが重大で悪質かもしれない。
アメブロは、アイドルたちにウソをつかせている、ということだ。
ペイパーポストとかステルスマーケティングという言葉をご存じの方もいるだろうか。
早い話、アイドルちゃんが金を受け取って(実際には事務所が受け取るだろうが)商品やサービスを「宣伝」してるケースがある、ということだ。
「いやそれ広告だろ何が問題なの」と思うだろうか。
違う。
広告は明示的に広告であるとわかる。カツ弁当食おうが缶コーヒー飲もうが、それは「仕事」だとファンにもわかるし本人たちもそのつもりで取り組んでいる。
アメブロが悪質なのは、それを広告と分からぬように、読んでる人を欺いているということ、そしてその結果アイドルちゃんがファンを裏切ってる状況を作り出してるということだ。時にはアイドル本人にも自覚がないままに。


mediaguide.ameba.jp/pdf/2011_1-3_ameba.official.pdfアメブロ公式のPDF資料)


雑誌や新聞でも「記事に見せかけた広告」は存在するが、その場合でも「PR」「広告」といった表示は(小さいけど)ある。それすらないアメブロサイバーエージェントのやり口は欺瞞に満ちている。
アイドルにファンを裏切らせ、またアイドル本人に自分を欺かせ、偽りのコメント欄で偽りの人気を演出する、そんなブログサービスは使わない、きっちりとNOを突きつけるのが、大人であるスタッフの仕事ではないか。サイバーエージェントが勝手にやってますわかりませんすいませんで逃げるな。
芸能人ブログアメブロでなければいけないなど誰が決めたわけでもない、ライブドアでもはてなでもどこへでも引っ越せばいよいのだから。