SKiCCO REPORT

アイドル・ガールズエンタテインメントについて書いていきます。ご連絡は mail at skicco.net までお願いします。

アイドル評論は矮小化などしていない。もともと矮小なんだよ。

http://www.cyzo.com/2009/05/post_1933.html
http://www.cyzo.com/2009/05/post_2041.html
そもそもアイドルなんて評論に値しないし、それ自体はなんら価値があるものでもない。娯楽、余興、暇つぶしのたぐいである。だからこそ我々は、世間に認められない価値を尊び、世に伝えたいと願い語るのである。

「単なるアイドルヲタじゃないぞ」という言い訳にも便利!?」

だからこの見出しはもう自家撞着を起こしている。

00年代のアイドル評論が、いまいち盛り上がっていないように感じる背景には、3つの理由があると推測される。まず、語る場所が紙からネットに移ったことで、限定的な場所でしかアイドル論が伝播しなくなり、タコツボ化したこと。次に、語り手が評論家からファン一人ひとりに移ったこと。そしてもっとも大きな理由として、アイドルファンの言葉が、メタ的であるがゆえに「批評しやすい(語りやすい)」対象ばかりに集中し、グラビアアイドルやアイドル女優にはあまり向けられなかったということが挙げられる。

逆である。
語る場所が紙からネットに移ったことで、様々な考察が様々な角度からなされるようになった。それは、娯楽、余興、暇つぶしのたぐいであるアイドル評論なんぞを上から目線で語っていい気になってた、自分の都合でファンと評論家の立場を使い分けるようなコウモリ野郎をお払い箱にしたのである。ネット上ではグラビアアイドルやアイドル女優だって存分に語る場はある。なければ作れるのがネットだ。
「00年代のアイドル評論が、いまいち盛り上がっていない」などとするのは、ようするに今までの「アイドル評論家」が居場所を失って愚痴をこぼしているだけだ。新聞に比べるとネット言論の質は低い*1というのと似たようなものである。
少なくとも俺は、取材に来て寝てるような人間の書く記事やイヴェが終わったころにおめおめと来て取材してるような人間が書いたレポは信用しない。


それと、

「アイドル界最後の希望」

特定のアイドルに対してこんなことを言えるのは、アイドルに心底希望を託し絶望を味わった者だけである。それがどんなに無意味で馬鹿げたことかは説明の必要はないだろうが、アイヲタとかアイドルファンとか言われる人種は軽々しくこんなことは言わない。