SKiCCO REPORT

ライターやってます。アイドル・ガールズエンタテインメントについて書いていきます。お仕事のご依頼は[skiccoあっとgmailどっとcom]まで。お待ちしております。

JBT(人生の分岐点)あるいは私は如何にして上京したか

はてなブログの「特別お題キャンペーン」向けに記事を書いてみます。


新潟県で生まれ育ち、若い頃からずっとアイドルのことばかり考えていた私にとって最も大きな決断は、やはり上京です。


アイドル大好きでしたがイヴェントやコンサートにはそうそう行けませんでした。そもそも地元でコンサート等がなかなか開催されなかったんですね。たま〜に年に何度かメジャーなアイドルがホールで演るのを観に行くくらいで。バイトの時給も安い田舎の中高生としてはそれが精一杯だったのです。それはそれで楽しかったですが、ここでやめておけばこんなことには(ぇ


昭和が終わり平成となり、到来するアイドル冬の時代。テレビのゴールデンタイムからアイドルが消えました。東京ではアイドルの出てるテレビ番組は深夜にそれなりにやってましたがその多くは我が新潟で放送されることはありませんでした。


悔しい。実に悔しい。


そのうち、テレビに出ないでアイドル活動をしている「プレアイドル」(今の「地下アイドル」の祖先とされている)の存在を知り、仕事が無い日は東京までアイドル観に電車で通うことになります。


当時の仕事はコンビニ店長。夜勤を朝8時に終えてすぐ新幹線乗って10時に東京駅。それからイヴェ行って帰りはムーンライト。翌朝地元に着いて昼勤に行くみたいな生活してました。月に休み2日しかないのに。あらゆる意味で若かった。行きが新幹線なのはイヴェに間に合わないことがあるのと体力を温存したかったからです。


そうやってアイドル観に東京へ通ってると、当然考えることもあります。
「引っ越したほうが早くね?」
しかし仕事を辞めるのは怖かったです。まだネットもやってなかったし、いろんな人のいろんな人生というものを知りません。田舎社会の狭い人生観だけで生きてきたので「いや上京ってもなあ〜そんなに上手く新しい仕事見つかるか?新しい環境でやっていけるのか?テリブル東京で生活できるのか?」なんて考えてました。いくら月休み2日無限残業の名ばかり店長でも、なまじ仕事まわって生活できていると、今の生活投げ出して今より良くなる保証あんのか?無いよな?とか思ってしまってました。


とはいえ、10年近くコンビニ店長やってると、さながら“成長の限界”みたいなの感じるようになって、俺このまま貯金もできないような収入のまま一生コンビニで働いて、好きなアイドルも満足に見れないまま一生終わるんか?なんて考えがむくむくとわいてきました。


それでも、今生活できていてこの仕事やめたら食えなくなる、という恐怖から逃れるのはなかなか難しく、仕事やめてえなあ〜東京行きてえなあ〜ってだらだら考える日々が続きまして。当時はキラメロ*1ってアイドルが好きだったんですが、あ〜もっとキラメロ観てえなあ〜みたいなことばっか思ってました。それでも踏みきれませんでした。


最後の一押しは、意外なかたちでやってきました。


ある夜勤の日。外が明るくなって朝パートの女性がやってきて、バックヤードにゴミ袋1つだけゴミ置き場に出すの忘れてたら「ゴミぐらいちゃんと出しててください」とか吐き捨てるように言われたんです。


ぐらいじゃねえよ。


お前夜にどんだけ仕事あるかわかってねえだろ絶対わかってねえだろどうせ廃棄食ってジャンプ読みながら仕事してるくらいにしか思ってねえだろ俺はな俺はな1人で店守ってるんだよレジ打ちも掃除も納品も品出しも発注も全部夜中に一人でやってるんだよ朝3時間しか働いてねえお前にはわからんかもしれんがしれんが365日×何年も働いてきてた〜ま〜た〜ま〜1度ゴミ出すの忘れたくらいで吐き捨てるように言われる筋合いはない。いいよ。じゃあお前がやれよ。今度からお前がやれよ。俺は辞める。


みたいな心境になって、それからすぐオーナーに退職を申し出ました。


あーすっきりした。人生でこれほどすっきりした感覚はそうそうない。というわけで、退職に向けて仕事を引き継ぎ、アパートも決めて、いざ引っ越しって段階になってキラメロは解散を発表しました。マジで。こんなタイミングそうそうない。この時の脱力感もそうそうないですわ。


なお後悔はしていない模様。


しいて言えば、もっとさっさと早よ上京すればよかったー!ってのが後悔っちゃあ後悔ですね。


#「迷い」と「決断」

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*1:Kirakira☆メロディ学園。声優育成ユニットだったはずが次第にアイドルとしてプレゼンスを発揮していった。浅野真澄門脇舞以門脇舞)、榊原ゆい(雛野まよ)らを輩出