SKiCCO REPORT

ライターやってます。アイドル・ガールズエンタテインメントについて書いていきます。お仕事のご依頼は[skiccoあっとgmailどっとcom]まで。お待ちしております。

アイドルにおけるフリーミアムとマネタイズ

NMB48がプラメ(有料メールサービス)をスタートさせるという話を知って、「以前からやってたAKB48はともかく、Google+がある今やる意味があるのか?」と一瞬思ったのですが、ワールドワイドに誰でも見れる無料サイトと、自分のためにお金払ってる人に向けた内容は自ずと違ってくるだろうなあそりゃそうだ、とあらためて気づきました。
つまり、ブログなどの無料で見せる場所はファンを増やすため。そして、増やしたファンからお金を取る(ちょっと言葉悪いですが事実だからしょうがない)のが、メールサービス、というわけです。
最近では、津田大介さん、元切込隊長ことやまもといちろうさん、など、非芸能人な著名人の皆様も続々と有料メルマガをスタートさせています。だからといってブログやツイッターをやめているわけではありません。津田さんは、ツイッターをメルマガの宣伝に有効に使いつつ、メルマガの主要記事は無料で読めるようにしてあります。また、やまもといちろうさんは「ブログとの住み分けとかまったくと言っていいほど考えていません」とおっしゃってます。ですが、お二人とも、メルマガの登録者数は順調に推移しているようです。


つまり……お金をちゃんと儲けようと思ったら、ケチケチしてはいけないということです。


なんか軽く自己撞着状態ですが、自分に興味を持ってくれる人全てがお金を払ってくれるわけではありません。どの世界でもそうです。そこで、お金を払ってくれる人を増やそうと思ったら、まずは分母となる“自分に興味・関心を持つ人”を増やすほうが先決なのです。無料で見せて自分のファンを増やす間口は絶対必要なんです。
津田さんや元隊長のメルマガなら仕事のためとかの“実益”で読む人もいるでしょうが、アイドルなんか(あえて“なんか”って言います)100%趣味です。そんなもののために金払う人がファン以外に誰がいるっていうんですか。
お金を払ってくれる“ファン”を増やすためには、まず、無料でも情報を発信して、魅力を知ってもらって、“ファン予備軍”を増やすことが不可欠なのです。著名人ですらそうなのですから、これから売りだそうって人、今知名度がない人はなおのことです。


横文字で言えばフリーミアムとかマネタイズの話です。
もとより、アイドル(ビジネス)は典型的なフリーミアムです。ピンク・レディーはこたつの上でフリマネする子供からお金をとったりはしません。聖子ちゃんカットが流行っても聖子ちゃんが儲かるわけではないです。たくさんの人から支持される、欲される、そのことが、アイドルの“価値”になっていくのです。そして、夢中になった人は自らすすんでお金を使ってくれます。それは、全体の何%かに過ぎないかも知れません。しかし元々の分母を大きくしなければ、その何%も増やすことはできないのです。


ここ数年は、アイドルも無料イヴェントが復活してきています。あれだけ大量に広告を出し、テレビにも出演してたFairiesも、無料イヴェントを非常に多く行なっていました。そうした“両面展開”ができるのも大資本ならではなのは確かです。
ならばなおのこと、いきなりテレビ等に出ることができない、知名度も予算も無いアイドルは、まずは知ってもらうことを重要視すべきではないでしょうか。
AKBN0は、マメかつゲリラ的なビラ配りと“入場無料”のイヴェント(楽しむには有料、笑)を多数行うことで、赤羽会館(キャパ約600)を満員にするまでになりました。
人気がないうちにテレビに出てもどうしょもないことは、AKB48がはからずも証明しています。実際、劇場オープン直後に山ほど流されたスポットCMなど覚えてる人はほとんどいないでしょう。Mステに出演したって、その後急に売れたりしたわけではないのです。
ファンを増やすには、まずファン予備軍を増やすこと。コピー出来ない経験や感動を無料イヴェントで味わってもらうことの重要性は、あらためて再認識されるべきだと考えます。





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