SKiCCO REPORT

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東京女子流2ndアルバム「Limited addiction」

頭からおしまいまできっちり作ってある。美術品のような精緻さと、若さだけが持つ躍動感が同時に溢れているようだ。
こんなしっかりしたアルバムを聴いたのはいつ以来だろう。1stアルバムは素晴らしい楽曲ばかりだったが、構成という点ではやや首を傾げるところが無くはなかった。だが今回はそうした点は一切ない。
2012年はまだはじまったばかりだが、おそらく今年1,2を争う「最!高!傑!作!」になることは間違いない。胸を張ってオススメできる作品だ。私が作ったわけではないので私が胸をはるのはおかしいのだが、なんだか勝手に誇らしい気分になる。この作品にリアルタイムで出会えたことに、東京女子流に出会えたことに、感謝したい。
音楽配信の普及は、我々の音楽に接する姿勢にも影響を与えている。音楽が記録されて販売されるようになって以来、我々は初めて物理的制約から解き放たれつつある。楽曲単位での楽しみ方が主流となり、アルバムという形態が残る時代は、もう長くないかもしれない。だが、そんな時代において、アルバムであることに力強い説得力を持ち、その意義を痛烈に思い出させる力が本作にはある。普段あまり使わない言い回しだが、これは“マストバイ”と言わざるを得ない。
1stアルバム発売時にアイドルという時代の針を自ら進めるのは東京女子流だと言ったが、まだまだ東京女子流は加速している。ついてこれるものならついてこいと、まるで我々に挑戦するように。ならばそれは受けねばなるまい。こんな機会はめったにないのだから。


<関連>
東京女子流は全アイドルファンへの挑戦であり我々はそれを受けるべき - SKiCCO JOURNAL http://d.hatena.ne.jp/skicco/20110707/p1
アイドルという時代の針を自ら進めるのは東京女子流 - SKiCCO JOURNAL http://d.hatena.ne.jp/skicco/20110511/p2




Limited addiction(DVD付A)
東京女子流
CD (2012/3/14)






Limited addiction(DVD付B)
東京女子流
CD (2012/3/14)






Limited addiction
東京女子流
CD (2012/3/14)