SKiCCO REPORT

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アイドルという時代の針を自ら進めるのは東京女子流


東京女子流1stアルバム「鼓動の秘密」が捨て曲なしの超強力盤で感涙にむせぶ。
よけいな言葉を書き連ねるのがアホくさくなるほど有無を言わせないイイキョクの洪水で、このご時世にこれほど丁寧な作品が世に出たことを喜ばずにはいられない。先日のツアーでもアルバム未収録の新曲もさっそく披露されてたし、これからも目が離せない。
東京女子流はライヴで見るとすごく印象が変わる。変わるというか、魅力がプラスされる感じだ。実存感と言えばいいのか、彼女たちのステージは、まるで目の前で起こってることが信じられないほど幻想的で、でも間違いなく確実に現実で、彼女たちは自分たちの足でしっかりとステージに立っている。
あまりに現実ばなれしてると客がおいてけぼりをくらった気がして冷めてしまうし、あまりに現実そのままではアイドルを見てる気にならない。
この、非現実と現実が入り交じった感じというのは、とても鮮烈な印象を受ける。そしてそれこそが、アイドルの条件とも思える。近年ブレイクしたアイドルは皆この要素を持っている。
その正体がなんなのかは私にはわからないが(わかったら名プロデューサーになってる)、それを実現してる東京女子流が、今後のシーンの鍵を握るのは間違いないだろう。