SKiCCO REPORT

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死ぬ気で働くと本当に死ぬから

どこの老害の文章かと思ったらむちゃむちゃ若い人だった。洗脳されてるのか、それとも釣りか。
http://blog.livedoor.jp/ikiradio/archives/51416731.html
まあ俺もこの人くらいの年齢の頃は似たような考えだったよ。今つらいのは自分への投資だって。だからサビ残上等だったし自分が経営者になったつもりで考えて行動して仕事してたよ。休日らしい休日はなかったし、家にいてもいつ仕事場から呼び出されてもいいように24時間仕事モードだった。
それができるのは若さの特権だと思うし、それ自体はいい経験だとも思ってる。
が。
それを他人に押し付ける気はない。
そして、若い頃の苦労が「自分への投資」だなんて経営者が安くこき使うための口実だったとわかった今では、同じように働くことはできない。

22歳〜60歳までずーっと、仕事で人生の7割ぐらいが終わります。
仕事がうまくいってないひとは、いくらプライベートは充実していても心が豊かになれません。

新入社員研修でも言われそうなフレーズ。もっともらしく聞こえるけどさ。
本来、仕事なんか(あえて「なんか」って言っちゃうよ)いいとこ人生の3割だろ。あと3割寝て、残りが生きる喜びじゃないのか。心の豊かさじゃないのか。
仕事するために生きてるんじゃない。会社に隷属するために生きてるんじゃない。違うか?
死ぬ気で働いて、過労死したり、肉体や精神を病んだり、自殺したり、それが当然な社会はどう考えても狂ってるだろ。
しかもこういう話題の時に必ず出てくるのが「俺なんか〇〇○時間もサビ残した」「血尿出るまで働いた」「胃に穴が開いた」的な苦労自慢、いわゆる奴隷の鎖自慢。自分がどれだけ危険な道を歩んできたかを自慢してるヤンキーにも似ている。
だが、それは自分を安売りしてるだけだ。もっと自分を大事にしろ。
ユニクロやアップルやグーグルやフェラーリの人たちが過労死するまで働いて業績上げてるなんて話は聞いたことがない。
「会社に利益をもたらすようになるまでは会社が食わしてやってるんだから文句言わずに死ぬほど働け」なんてのは、経営者が労働者を安く使うための「調教」なんだ。あの手合いは従業員なんて家来どころか家畜程度にしか思ってない。だから「社畜」って言われるんだろうが。
個人が自分を磨くための苦労はそれこそ「自己責任」ですればいいのであって、他人にあるいは後輩や部下に押し付けるものではない。いいかげん「過労の連鎖」は断ち切らなければならない。