SKiCCO REPORT

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昨日のクローズアップ現代「ランキング依存が止まらない〜出版不況の裏側〜」を見たよ

6月4日放送分。
http://www.nhk.or.jp/gendai/
また「全部アマゾンが悪い」とかいう話かと思ったら全然違った。
書店での店側の売り方や客の購買行動の話。ざっくり言えば、客がランキングしか気にしないので売る側もランキングに依存した売り場づくりになり、いい本をじっくり売る機会が失われ老舗出版社まで倒れてるけどどうよ、てな感じ。
‘ランキング至上主義で多様性が失われる’という話は音楽業界とも共通するが、音楽業界は‘ランキング至上主義なら、ランキングの上の方に来る曲だけを作ればいいじゃん’ということをこの20年やっちゃったのが縮小均衡を生む土壌になったわけだ、とか考えながら見てたら、ランキングを利用して読者の発掘に繋げたいとかの流れでオリコンが出てきてクソ笑った。
最後に、スタジオゲストのフリー編集者仲俣暁生氏が「一冊の本を書くのにたくさんの本が必要なわけで、本ってのは一冊一冊で存在してるんじゃなくて、本自体が一つの森、大きな世界を作ってる事への想像力を持ってもらう努力をしなければ」という意味のことを言ってて印象に残った。


このテの話となれば書籍流通の特異性も取り上げるのかと思ってたが番組ではさらっと触れただけだった。


http://d.hatena.ne.jp/beniya/20080604

むしろ新刊書店で問題なのは、大手取次が推進したPOSシステムに依存し過ぎるところ。

POSシステムって「過去の検証」につかうもので、「未来を予測する材料」じゃないからなあ。番組を見る限り、人間がPOSシステムに使われてるようなイメージだった。